治療症例集
すきっ歯で息が抜ける(空隙歯列)
すきっ歯のせいでしゃべりにくいとのことで来院されました。
すきっ歯の原因は大きく二つがあります。第一は舌や口唇が前歯に力を加えて起きる場合と第二には噛み合わせが経時的にに深くなり下の前歯が上の歯を押し出した結果すきっ歯になる。本症例では前者原因が強く疑われ、更に乳歯から永久歯への生え変わりの段階での異常も認めました。矯正治療開始同時にMFT:筋機能訓練を行い、正しい口や顎、舌の使い方を習得していただき、矯正歯科治療を進めました。上顎の前方への突出および下顎の後退を認めたため上の顎の第一小臼歯を抜歯して治療を行いました。
診断名:空隙歯列、上顎前突症
治療開始年齢:13歳9ヵ月
使用した装置名:マルチブラケット装置(ラビアル:歯の表からの矯正)
抜歯:上顎両側第一小臼歯
治療期間:1年9ヵ月
費用の目安:70万
リスクおよび副作用:
空隙歯列は後戻りのリスクが高いのでMFTを断続的に行います。若年者はあまり見受けられませんが、歯周病の方は歯の周囲の骨が吸収してしまい。更に歯が傾斜や動くことによって下の前歯が上の前歯を突き上げ空隙歯列を引き起こすこともあります。ですから歯周病の予防は非常に重要になります。